MAS

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外と内の境界を自由に行き来する、
空間としつらえ。

Arc’teryx Tokyo Creation Center

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革新的なアウトドアアイテムを手がけるアークテリクスの新たなデザインハブが東京に誕生した。大胆なインテリアプランにMAS〈WK Chair 01〉を取り入れた、トラフ建築設計事務所の思いとは。

MAS から感じるのは、日本のものづくりの繊細な息づかい。

旧山手通り西側、代官山と中目黒をむすぶエリアの一角に「アークテリクス東京クリエーションセンター」がオープンしました。同センターは、アークテリクスの先駆的かつ実用的な製品づくりの骨幹を成すリサーチやデザインを担う重要拠点です。

トップブランドの研究開発施設と聞くと、閉鎖的な空間で極秘裏にプロジェクト進行している印象もありますが、ここには外界を隔てる壁がなく、明るい外光が差し込む開放的なスペースが広がっています。

「アークテリクスのデザイナーたちは自ら山に登り、プロアスリートと交流を重ねながら実践的なものづくりを目指しています。そんな彼らの働き方を通じて、外を内へと取り込んでいく『Outsidein』という空間コンセプトを考えました」そう語るのはトラフ建築設計事務所の鈴野浩一さん。アークテリクスが北米以外の開発拠点を持つのは初めてのこと。高温多湿な気候、神が宿る場として崇拝する山岳信仰など、この国特有の環境がものづくりをさらに刺激。外にあるものを積極的に中に取り入れること(= Outside-in)で、アークテリクスのクリエイションがさらに拡張する様子を表しました。

鈴野さんは、伝統に培われた知恵と技術に現代性と機能性を兼ね備える要素を一つずつ丁寧に選定。なかでもMAS の〈WK Chair 01〉は、真っ先に選んだアイテムです。「日本を代表する木材、ヒノキを見事に現代の暮らしのかたちに表したMAS は、日本のクラフツマンシップそのもの。この椅子からは、この地におけるものづくりの繊細な息づかいをも感じることができます」

MAS を設置したミーティングルームは、ワークショップやイベントなど、目的に応じてレイアウトを頻繁に変更する場。軽量で3脚までスタッキング可能な〈WK Chair 01〉は、多様なコンテンツにフレキシブルに対応する実力も発揮しています。

Arc’teryx Tokyo Creation Center

Location
代官山、東京
Year
2024
Interior and exterior design
トラフ建築設計事務所
Photo
見学友宙
Styling
竹内優介
Furniture
カリモク家具
Wooden office table
熊野 亘

アウトドアブランド「ARC’TERYX」が、バンクーバー、ポートランドに続いて、世界3 番目に設立した開発拠点。ブランド誕生の地であるカナダ・ブリティッシュコロンビア州のコースト山脈の自然が培った確かなものづくりのDNA に、日本独自の伝統、環境、技術、感覚などを加味。外部とも積極的に協業しながら、さらにハイレベルなクリエーションの創生を目指しています。

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